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東洋医学四千年の歴史

矢印 ≫38 【九穴のツボ】

数字の「九」、日本では敬遠され、中国では歓迎されています。日本では「苦」と連想するからでしょう。しかし、中国では縁起の良い数字とされています。古来中国の行政は九人の大官「九卿」が政(まつりごと)に携わり、古くから「九」の数字は重宝され、現在でも最高の数字とされています。
東洋医学でも「九」は大切な意味を持っています。「九竅(きゅうきょう)ともに通じれば病なし」、「九穴に五臓の気が通じれば健康である」など「九」に関連する文献が多く残されています。「九竅」や「九穴」とは人体にある九つの穴を意味し、鼻、耳、目の穴がそれぞれ2つ、口、前陰(尿道)、後陰(肛門)がそれぞれ1つ。これらを合わせて、合計九つになります。これらに各臓器から出ている気が疎通していれば、健康で病気知らずということです。
肺経(肺に関連するツボの流れ)が弱り気の流れが滞れば、鼻づまり症状になります。これは鼻が肺経の経絡と密接に関係している結果です。目は肝経(肝臓に関連するツボの流れ)の経絡に、口は胃経・脾経(消化運搬に関連する経絡)の経絡にそれぞれ関連し、これらの経絡が弱れば食欲の減退などがみられます。耳は腎経(腎臓に関連するツボの流れ)、尿道は腎経・膀胱経(泌尿器系に関連するツボの流れ)、肛門は大腸経(大腸に関連する経絡)の経絡と密接な関係があります。つまり、九穴のどこかがつまれば、その穴と関連する経絡のバランスが崩れ、様々な症状を見せます。
夏になれば猛暑の影響や冷たい飲料水の飲みすぎにより、胃腸を衰弱した人が増えます。症状は口や上腹部・みぞおちの周囲にはった感じが出現します。これは脾経(消化運搬に関連する経絡)が弱っている現象です。こういった症状には天枢穴を中心に温めるとよいでしょう。天枢穴はへその両横4センチにとります。

天枢穴

 

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