踵骨々端炎は、10才前後の子供でサッカーや野球など活発に運動している子供に多く、かかとの後方が痛くなる疾患です。かかとにはアキレス腱がついており、アキレス腱によってかかとの後方が繰り返し牽引される結果、炎症が起きる症状です。
少年期のかかとの骨は成長過程にあり軟骨が非常に弱く、アキレス腱による牽引、ジャンプ動作や激しい運動により圧迫され損傷を受けるためである。
症状は明らかな外傷や誘因がないにもかかわらず様々な痛みが発症し、かかとの後方を押さえると痛みがあり腫れも伴うことがあります。
1、運動開始時のみ痛みがあるが運動中は痛みが軽減するもの。
2、運動時のみ痛みが増すもの。
3、痛みが強いためにつま先立ちでしか歩けないもの。など痛みの程度は様々です。
生活指導としては靴底が厚く柔らかい靴の着用や、痛みが強い場合はヒールカップを靴の中に入れ、かかとの牽引力や踵骨部の圧迫を軽減させます。
電気治療やアイシング、湿布などで痛みは緩和します。ストレッチングも必要不可欠であります。一般的に経過は良く、成長とともに痛みも消失していきます。
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