いよいよラガーマンのあこがれである花園で12月27日から第88回全国高等学校ラグビーフットボール大会が開催される。
Ａシードの常翔啓光（大阪）御所工（奈良）国学院久我山（東京）を中心に混戦模様を呈しています。


そして私の母校であり、この春からコーチ兼トレーナーとして携わっている報徳学園（兵庫）も激闘の末、 ２年ぶりに花園の切符を手にした。同点のロスタイムから残り15秒で逆転し、花園切符を手にしたホイッスルの瞬間、歓喜のあまりに全身の水分が湧き出たのは、つい先日のように思える。大舞台花園でも、全身の水分が湧き出る事を期待して止まない。


春から選手達と徹底的に向き合い、技術、精神、そして身体のケアまでをサポートしてきました。
毎日つらい練習に耐え、栄冠をつかんだ選手達には全国の大舞台でさらなる進化を期待したいと思います。
1回戦の相手は岩手代表の盛岡工業、勝てば関東チャンピオンの流経大柏と対戦する事になる。
いずれにせよ一戦必勝！臆すること無く最後の１秒まで戦い続けてくれると信じています。

兵庫県のラグビー勢力図は年々変化してきており、関西学院・甲南高校・そして他の公立高校が着々と力をつけ、報徳の１強時代ではなくなってきました。
これは兵庫県だけに限った話ではなく、天理高校（奈良）、伏見工業（京都）、常翔学園（大阪）、秋田工業（秋田）といった全国優勝経験のある名門校が続々と花園切符を逃し、全国的にも勢力図の変化が顕著になっている。
学生スポーツだけに毎年選手が入れ替わる難しさはあるものの、これまでは「伝統」という大きな力がチームに好影響を及ぼしていたため、好成績が得られたことは間違いありません。
ただ、最近は分析機器の進歩や、自由奔放なチームカラーを好む学生が増えたことにより、伝統校への苦手意識が薄れ始めているのも事実である。 良い伝統は継続させ、悪習は改善し、選手のモチベーションをいかに高いポジションに維持させ、反復した厳しい練習を効率良く出来るかを目標に、私は常に選手と向き合って来ました。
学生スポーツを勝ち抜くためには何が必要なのか？世代の気質を理解した指導は何か？
正解はありませんが･･･。各種目の指導者も頭を痛めているところだろう。