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誰もが知りたい症状

矢印 ≫34 【腰椎すべり症】

腰椎は骨盤の上にあり、5つの脊椎が積み木のように重なり構成され、上下に隣接した脊椎は椎間板と椎間関節により連結しています。しゃがみ動作や立ち上がり動作で腰椎も可動があり、これらの動作で動くのは椎間板と関節の部分で、特に第4腰椎と第5腰椎の間が可動性に富んでいます。長年の生活で椎間板や関節が少しずつ変形し痛みを出し、この変性の結果、腰椎が不安定になり、前方(お腹側)へ、すべる力が働きます。特に女性の場合、閉経後には骨が弱くなるため関節が変形し、前方へ傾きやすくなり腰椎は前方へすべりだします。 腰椎すべり症(腰椎無分離すべり症)は腰椎が前方にすべる(ずれる)疾患で第4腰椎に多くみられ、50歳以降の女性に多く、すべり箇所の不安定性により腰痛や神経痛の症状も現れます。
 すべりによって脊柱管(神経の管)が狭くなり、脊柱管内にある馬尾神経が圧迫され、血流障害により下肢(足)が麻痺することもまれにあります。安静時は足のしびれはさほど強くありません。しかし、歩き始めや動作の開始時、足にしびれが強くなり時には力が入りません。その反面、しゃがみ動作で楽になるのが特徴的です。
 すべり症の痛みに対しては腰部の牽引やストレッチなどで腰部を前屈させる事により脊柱管が広がり脊柱管内の馬尾神経の圧迫を軽減し、症状は軽快します。しかしながら、腰椎のすべり程度や麻痺の程度、現在おかれている生活環境、日常生活動作レベル、スポーツ環境、スポーツの活動レベルなどを考慮し手術が必要か否かの判断は必然となります。全くスポーツ活動を中止し手術が必要なすべりの程度か、スポーツ活動の制限と治療・スポーツリハビリでスポーツ復帰が可能なすべりの程度か、あるいは軽度にスポーツ活動が可能な程度かなど、腰椎のすべり程度がどういった状態か、徒手検査や精密検査などにより正確な判断を要します。的確な判断を怠るとスポーツ活動の長期間制限を余儀なくされ、日常生活動作にも支障をきたし、手術選択は避けられない状況になりかねません。間違った判断や自己判断はいたずらに治療を長引かすことになりかねません。自己判断は禁物です。かならず専門医の指示を守り、適切な治療・指導を受けましょう。

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