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誰もが知りたい症状

矢印 ≫10 【腓骨筋腱炎】

ふくらはぎから足の外側にかけて走行している腓骨筋腱がスポーツの後や長時間の歩行後に痛みや腫れが発症するものである。(図-1)
腓骨筋は解剖学的、形状的特徴があり、長腓骨筋、短腓骨筋の両筋から構成され、両筋ともふくらはぎの外側から起こり、外果(外側のくるぶし)の下を急激な角度で曲がりながら走行し、長腓骨筋は足の裏を通り足の内側の骨(第1中足骨の基部と内側楔状骨)に、短腓骨筋は足の外側の骨(第5中足骨基部)に付着します(図-2)
この特徴により腓骨筋腱が収縮することによって、常に外果へ押し付けられる力が働き、その部分で摩擦が起こり炎症となります。
原因は主に外傷後やオーバーユースによって発症します。

@外傷後・・・腫骨骨折などの変形治癒後の骨隆起によって腓骨筋腱に炎症が生じるものや、足関節の不安定性(過度の捻挫)が原因で腓骨筋に過度の負荷がかかり、炎症が生じるもの。
Aオーバーユース・・・スポーツや仕事など、長期間に慢性の機能的刺激を受け生じるもの。

瞬発系動作の多い競技や陸上競技、サッカー、ランニング愛好家などにも多く見られ、過度の練習や短期間・短時間にハードなスポーツ活動などが症状を誘発させ、まれに足関節の形態異常が原因で発症する場合もあります。
アイスマッサージ・アイシング・湿布・ストレッチング・電気治療などは痛みの軽減に効果的です。練習前には充分なウォーミングアップとストレッチングを行うようにしましょう。また、練習時・試合時は足関節や足部の動きを安定するために足底部にテーピングと足底板(パッド)を装着し、足関節を固定します。テーピングによって痛みを軽減させ、テーピングでのスポーツ活動は可能です。
スポーツ指導はまずジャンプや瞬発系動作を制限し、症状の程度が強度の際はジャンプや瞬発系動作を中止させましょう。現在の症状がスポーツ活動の制限期かスポーツ活動の中止期か、あるいは軽度にスポーツ基本動作が可能期か制限期や中止期か、的確な判断を要します。的確な判断を怠るとスポーツ活動の長期制限を余儀なくされます。
誤った自己判断はいたずらに治療期間が長期になり、他の疾患との鑑別が困難なケースもあります。また、完治までに数ヶ月間要することにもなり、自己判断は避け、専門医の指示を守り、適切な治療・指導を受けることをお薦めします。
痛みが軽快後も練習前のウォーミングアップとストレッチングは必要です。また、日常から下腿部のストレッチングや足関節安定化トレーニング・練習後のアイシングも充分に行い、再発予防に努めましょう。


筋腱炎

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